マリリンモンローの悲劇

それは私が21歳のころ、大学生時代の話です。
現在はデザイン関係のお仕事をしていて、もう10年も前の話になります。

今思い出してもちょっと赤面するような、こっぱずかしいエピソードでございますが、この度、恥を忍んでしょっぱい思い出の引き出しを皆さまにお見せできればと考えております。
わたしの家は両親と弟二人の五人家族で、父は平凡なサラリーマン。兄弟も多いためゼイタクは一切禁止、フツウより少しだけ質素な生活をしていました。家族旅行の行先は近隣の件のよくわからない大自然、クリスマスプレゼントはノートと鉛筆、服は弟に回せるようなユニセックスなデザインのものばかり。。。何とも言えない切なくしょっぱい幼少期でした。
時は流れてそんなわたしも花の大学生、3年生の冬学校の研修で生まれてはじめての海外旅行に行くことになりました。
行先は、なんと花の都パリ!田舎生まれ野山育ちの芋人間なわたしからしたら、考えられないくらいオシャレで都会的な魅力あふれる街です。
出発前から同じグループの友だちと計画を立てて、行きたい場所を入念にリサーチしました。
英語が通じないということで、よく使いそうなフランス語のちょっとしたフレーズをいくつか覚えて、初海外に臨みました。中でも全員一致で外せない観光スポットがパリのシンボルご存知エッフェル塔でした。
実際に本物のエッフェル塔を間近で見物できた時は本当に感動しました。
実際に中間地点の展望台に上るとパリの街が一望できました。さらに上まで登るには、別途料金がかかるといわれたのですが、せっかくだから登ってみようということで、私たちはエッフェル塔の最上部まで意気込んで上がっていきました。それが悲劇の始まりとも知らず。
その日わたしは世界一オシャレな街にやってきたので、気合を入れて一番好きなふんわりとしたワンピースを着ていました。
エッフェル塔の頂上まで行くと風がとても強く目を開けるのもキツイ程でした。
強いビル風にさらされて、私のワンピースのすそがひらりひらりと元気いっぱいに広がっていきます。
やばい!恥ずかしい!!と思って、両手で一生懸命スカートを抑えます。
そんな私の姿を周りにいた観光客がみて指さしながら
「Oh!マリリンモンロー!!笑」
とケラケラ笑っています。
言葉は通じないし文化もちがうけれどスカートが風でなびく姿は「マリリンモンロー」というのは世界共通かよ!と突っ込みをいれつつ、赤面しながら急いでその場を離れました。
もちろん、エッフェル塔の頂上から見えた景色なんて一切覚えていません 笑